わたし達の食生活に
無くてはならない「歯」
無くなってしまってはじめてわかる
その「歯」の価値
大切 な「歯」をはじめ
「お口の中」について、
意外と知らなかった事を
楽しくお伝えできればと思います
歯周病はみなさんも知ってるようにお口の中の細菌によって歯肉が腫れたり、歯のまわりの骨が溶かされていく病気ですね。
日本人の半数以上が歯周病にかかっているといわれていますが、かなり進行しないと痛みや腫れなどの自覚症状がないので、気づかないうちに中等度以上の歯周病にまで進行している人もよくおられます。
歯周病を放置すると、すでに書いたように歯がぐらぐらして噛めない、腫れて膿がたまるなど、口の中だけの症状だけではなくからだ全体に影響を及ぼし、心筋梗塞や脳梗塞などの原因となる血栓症、また万病の元と言われる糖尿病などを引き起こす原因となることが明らかになってきています。
歯周病菌の作り出す毒素や、口の中で炎症を起こしてできた物質が全身にばらまかれて病気を引き起こすからです。
最近では認知症をはじめ骨粗しょう症との関係もどんどん明らかになってきています。

正しい歯磨きの仕方を歯科医院にて教えてもらえば、歯肉の炎症も抑えられて状態がよくなり、よけいな治療費も抑えられるます。
たかが歯磨き、されど歯磨きです。

また歯の定期検診を進んで受け、歯垢や歯石があれば歯のまわりの清掃を徹底的におこなうことによって歯周病を予防したり、歯周病の進行を遅らせることができます。
ガンにおいても早期治療が大切なように、歯周病も早期治療することが最も重要です。

口臭ってイヤ!

なんだか、話をしていると相手のお口のにおいが気になることありませんか?
傷んだタマネギや卵のような臭い、下水や生ゴミのような臭い……
どれも不快な臭いなので、できるだけ避けたいですね。

これらの原因物質は化学的には、
メチルメルカプタンや硫化水素、
ジメチルサルファイドと呼ばれる成分ですが、
実はこういう物が口臭の原因となっている事が多いのです。
それはなんと、口の中の細菌です。
細菌は大きく2種類に分類され、
好気性菌(空気に触れていると生き生きする)と
嫌気性菌(空気を嫌う細菌)というタイプがあります。
口の中には嫌気性菌というなるべくなら空気に触れたくない細菌たちが多く、そういう細菌が安心して暮らせる格好のすみかが、空気に触れない歯垢の中とか歯周ポケットの中なんです。
特に歯石は細菌たちにとって強固な砦(とりで)のようなものです。
家庭においては、歯のきわの歯垢と呼ばれる汚れを徹底的に除去するとともに、歯周ポケット内部へのブラッシングが最も重要です。
バス法と呼ばれるちょっと難しい歯磨き法がありますが、このテクニックを身につけると歯の寿命をどんどん延ばせますので、歯科医院でぜひ教えて もらってください。
またフロスや歯間ブラシを使えば、効果倍増ですね。 歯石をきれいに取り除くのはご家庭では無理ですし、放っておくとどんどん硬くなり、歯科医院において機械器具を使って歯の表面をきれいにするのも、とても時間がかかるようになってしまいます。
こまめに定期受診して歯の表面のバイオフィルムと呼ばれる汚れ(歯垢)、そして歯石をとってもらうことは歯周病予防に大変重要です。

若返り❶

人は誰しも若く見られたいもの。整形外科はどこも大はやりで、プチ整形をする若い人たちも都会ではどんどん増えているようです。
そこまではあまり考えないけど、やっぱり若く見られたい!と思われる方にお薦めな方法がいくつかあります。

そのひとつが、表情筋を動かすトレーニングの「あいうべ体操」
若い人たちは喜怒哀楽が豊かです。
それを表すのが表情。表情をつくりだすのが表情筋とよばれるいくつもの筋肉です。
だんだん高年齢化していくと若いころよりは表情の変化が小さくなってくることはよく知られています。
ご自分で考えてみてそう言えば……と思われる方も多いと思います。
この表情筋を動かすトレーニングをすると、表情筋がだんだん若いころのように動きやすくなってくるのです。
「あいうべ体操」は簡単でいつでもどこでも誰でもできるお口の体操で、次の4つの動作を順にくり返します。声は出しても出さなくてもかまいません。
  • (1)「あー」と口を大きく開く(1秒以上)
  • (2)「いー」と口を大きく横に広げる(1秒以上)
  • (3)「うー」と口を強く前に突き出す(1秒以上)
  • (4)「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす(1秒以上)
(1)〜(4)を連続で行い、それを1日30回を目安に毎日続けます。
こんな簡単な体操効き目あるの?と思われるかもしれませんが、この運動で、 口輪筋、開口筋群、舌骨筋群、笑筋、大頬骨筋、広顎筋、などの筋肉が刺激され、口元が引き締まり、ほうれい線が薄くなり、小顔化にも役に立ちます。
また、ふだん口を閉じていない人たち、すなわち口呼吸の人が多いですが、それも解決するのに役に立つ体操です。口呼吸の改善は、あらゆる病気の原因治療につながります。
特にのどの弱い人、風邪などの感染症にかかりやすい人、免疫力のアップ、ドライマウスや口臭の改善、歯周病の重症化を防ぐなどなど効果絶大なのです。
ぜひおうちでこの体操を習慣化していただきたいと思います。

若返り❷

「老化は口元から」とよく言われます。タレントや俳優さんたちは忙しい合間をぬって歯科を定期受診し、お口のメインテナンスを頻繁にされています。
それ以外に違うこと!それは銀歯(つまり金属のかぶせものや詰め物)が一本も無いということなのです。
彼らはとても高収入ですし、見た目も仕事に直結しているので、ほとんどすべて自費治療をされることが多いです。

一般的な人たちはそこまで自費治療を行う余裕はあまり無いと思いますが、
最近、保険診療がどんどん変わって、
多くの歯が、白い詰め物白いかぶせものが
できるようになってきています。
(ただし抜けた歯がある場合にはその周辺の
歯は白くできないことが多いです)
保険診療であれは、白いかぶせで
1本治すのに1割負担の方は
2000円くらいまで、3割負担の方は
5000〜6000円前後で治すことができます。

歯の詰め物、かぶせものが気になる人は、
いちど歯科医院で相談してみてね。

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