わたし達の食生活に
無くてはならない「歯」
無くなってしまってはじめてわかる
その「歯」の価値
大切 な「歯」をはじめ
「お口の中」について、
意外と知らなかった事を
楽しくお伝えできればと思います

これは糖分過剰摂取の疑いです!

今回は脱水症と電解質補給、
過剰糖分についての特集
気をつけましょうね

スポーツドリンクのお話

暑い夏に運動したり、汗びっしょりになったら・・・特に子供は脱水症に
なりやすいし、スポーツドリンクを飲まないと!
真夏の暑さ厳しい季節は炭酸飲料飲むと涼しくなるのでこれに限る!

多くの人が真夏になるとスポーツドリンク(炭酸飲料含む)をよく飲用されることと思いますが、この考えは体にとってはちょっと危険です。
スポーツドリンクは飲んだ時の味も大切なため、必要な塩分は含まれていますが、糖分をかなり多く含んでいる製品がほとんどです。
よく売られているスポーツドリンク製品500mlボトルは、1本で約30gの糖分が含まれています。必要な1日の糖分は成人(体重60kg)で26gです。
つまり大人の人が1本飲むだけで糖分適量オーバー!まして子供だと体重が
軽いので、よけいに糖分を摂り過ぎてしまうことになります。

子供は大脳が成長過程にあり脳の栄養分がより
必要なので、1日16g程度が適量となっています。
具体的に計算してみますと、
スポーツドリンクを飲む量として、
体重10kgで83ml、体重20kgで166ml、
体重30kgで250mlとなりますが、
炭水化物として食事から糖質はかなり
得られていることを考えると、
この量でも過度の糖分摂取となります。
大汗をかいた時1日くらいなら問題無いですが、日常的に飲用しているなら糖分をとり過ぎているのは間違いないです。
糖分をとると満腹中枢が刺激されて空腹感をあまり感じなくなるので、
小さいお子さんでは食事前のスポーツドリンクは特に控えたほうがいいでしょう。習慣的に家にスポーツ飲料・炭酸飲料(それも安いからと言って2Lボトル!)を冷蔵庫に冷やしておくのは止めたほうが絶対にいいです。
飲料を冷やして飲んだ時は、味覚がだまされて甘味を感じにくくなり取り過ぎとなります。糖分を控えた自家製ドリンク(水+塩+砂糖+少量の柑橘系果汁など)を造るのも経済的でいいと思います。バナナやヨーグルトなどの食品で電解質を補うことも効果的です。
ここで大事なポイント!
  • ①スポーツドリンクは冷やさない。(冷蔵庫には麦茶ほうじ茶2Lボトル)
  • ②電解質補給はまずコップ1杯のスポーツドリンク。
  • その後に、のどの渇きを押さえるために冷たい麦茶ほうじ茶を!

熱中症

熱中症とは、高温や運動などによって体温調節がうまくできなくなり、
体温上昇や頭痛、めまい、吐き気、けいれんなどの症状をあらわす病気です。
重くなると、意識障害やショックなどを引き起こすこともあります。
熱中症は、水分と電解質が足りなくなると起こると言われています。

水分の不足している状態を一般的には脱水症と呼びます。
おとなで、最低1.2Lは積極的に水分補給した方がいいと言われています。
これだけの量をいっきに飲むことはできませんし、体内の塩分濃度が急激に薄まり体調不良を引き起こすこともありますので、回数に分けてこまめに水分を摂取するようにしたほうが効果的です。
身体が脱水気味であるかどうか生活の中で簡単にチェックできる方法が、おしっこの色のチェックです。おしっこの色は、体内の水分量が少なくなるにつれて色がだんだんと濃くなっていきます。黄色が濃くなっていたら、体から水分が奪われている、つまり脱水気味の状態であるということです。

汗を大量にかいて脱水症状になった場合に、水だけを飲むと、のどの渇きは治まりますが、薄まった電解質濃度を一定に保とうとして、身体が自動的に水分を尿としてより排出してしまいます(自発的脱水と呼ばれます)。
この状態になってしまうと、脱力感や体温の
上昇などが起こり、脱水症状が進み
よけいに熱中症に陥りやすくなります。
この予防のために電解質補給が必要なのです。

熱中症は危険な病気です。
自分だけでなく周りの人にも気を配りましょう。

もし熱中症の疑いがある場合は、
すぐに涼しい場所に移動し水分と
電解質を補給しましょう。

電解質の詳しいお話

人間の体内にはナトリウム、カリウム、マグネシウムといった電解質が含まれていて、
その電解質の濃度によって全身のいたるところで生命を支えられています。

急激に体内の電解質(塩分)濃度が下がると、体内での水分の移動や神経伝達の働きが乱れるためコンディションが維持できなくなります。
筋肉が不意に収縮して手足のけいれんや筋肉痛、こむら返りなどが起こることもあります。
真夏のランニングでは、1時間当たり約1.4Lの汗をかき、失われる電解質は約4.2gにもなると言われています。
気温が高い日の屋外作業でも、運動をしてないにもかかわらずランニングの半分くらいの汗をかくといわれています。
これを補うために水分補給だけではなく電解質も補給してやる必要があるのです。

ペットボトル症候群

ペットボトル症候群とは、糖分を含むスポーツドリンク、清涼飲料水を大量に飲み続けることによって起こる、急性の糖尿病です。
ソフトドリンクやスポーツドリンクの急激な大量摂取だけでなく、炭酸飲料、スイーツ(アイスクリーム、スムージー)など、糖分の多い食品の大量摂食でも発症することが報告されています。

ペットボトル症候群

  • のどがすごく乾く。
  • 血糖が高くなり体から出そうとするので
    多尿(しょっちゅうおしっこに行く)となります。
  • けん怠感、疲れてきやすいという症状が出ます。
  • お腹が痛くなったり、吐きそうになったりする症状も出ます。
  • 重症になると急性の糖尿病のような症状になり、意識を失い救急車で運ばれる例もあります。
極端な例において、このようなペットボトル症候群が起こるのですが、ひとり住まいの若年者など他人の目が行き届かない環境下などではリスクが上がる傾向があります。
2L/日を毎日のように飲んでいると、100g以上の糖分を毎日摂取していることになり、症状が出てくるリスクが大きくなります。
つまり通常スーパーで売られている上砂糖1kg袋を数日で全部体内に入れることになります(食事での糖分摂取を含めると)。
言うまでも無く炭酸飲料にもスポーツドリンクと同じように多くの糖分が含まれていますので、注意する必要があります。

糖分は麻薬?…脂も!

糖分(糖類)は第3第4の麻薬成分と言われているのをご存じの方も多いと思います。
麻薬は犯罪で論外です。アルコール依存症、ニコチン依存症に続いて、やや低いですが資質依存症と糖類依存症があります。

糖分(糖類)は第3第4の麻薬成分と言われているのをご存じの方も多いと思います。
麻薬は犯罪で論外です。アルコール依存症、ニコチン依存症に続いて、やや低いですが資質依存症と糖類依存症があります。

糖類は大脳を活性化(認知力、記憶力など)させる働きを持っており、
必要不可欠な脳のエネルギー源ですが、摂取量が多すぎると脳細胞の老化(劣化)がおこります。

脳は通常の場合、昼夜を問わず、起きている時も寝ている時も糖をエネルギー源としています。体重の2%ほどの重量しかありませんが、人間のエネルギー消費量(基礎代謝量)の約20%を使っているほどです。
したがって糖分は必ず必要な栄養素なのです。
人間が甘いものを欲するのは、脳のDNAに「糖分を摂取することは快感である」と刷り込まれているためです。
それは、脳からドーパミンという神経伝達物質が出て充足感や幸せ感を強く感じる仕組みによるものです。 実験では、脳から出るドーパミン量が糖分で1.4倍に、脂肪によって1.6倍に増加するということです。(アルコールやニコチンの場合ドーパミンが2倍になり、コカイン麻薬では3倍に、覚せい剤アンフェタミンは10倍)
このことが依存症をひきおこすメカニズムです。

甘いものだけではなく脂肪は、より強い依存度がありますのでさらに注意が必要です。
肉汁のにじみ出るハンバーグやステーキ・焼き肉。
これらを目の前で見ただけでドーパミンが増加し始めるのは
間違いないと思います。
ラーメンファンは広い年齢層で多いと思いますが、
特に若い年齢層に人気の「濃厚とんこつ背脂ラーメン」
などのラーメンは特に脂肪が多く
気をつけるべきですが、スープには塩分も多く
入っており、毎週頻度多く食べるような食生活を
続けていると、過度の脂肪、塩分をとることになる為
病気を発症するリスクは高くなります。
適度に楽しむこと。
これがいちばん大事な食生活で体にもいいと思います。