わたし達の食生活に
無くてはならない「歯」
無くなってしまってはじめてわかる
その「歯」の価値
大切 な「歯」をはじめ
「お口の中」について、
意外と知らなかった事を
楽しくお伝えできればと思います

味覚のおはなし【甘味編】

おいしいものを食べた時には笑顔でアゲアゲの気分。
体調が良くない時に
同じもの食べても
美味しさ感じない…って
ことはよくありますね。
甘いものを食べた時、ある人は
「絶妙の甘さ」別の人は
「もう少し甘いほういいな」
この違いはどこから来るのでしょう?

人間はまず幼児期に甘味を覚え、
次に塩味、辛味、そして最後に
苦味を覚えていきます。
ブラックコーヒーや山菜などの苦みは大人の味の代表ですね。
甘さに関しては
・しょっちゅう甘いものを口にする人は甘味に鈍感
・あまり甘いものを食べない人は甘味に敏感
ということがわかっています


甘味を感じる味覚細胞の寿命はだいたい約2週間。
それくらいで細胞が新しく入れ替わっていきます。
ということは2週間甘いものを控えていれば、
甘みに敏感になる?
本当かどうか一度、ご家族全員でチャレンジして
みるのも面白いですね♪
夜間寝ている時には唾液の出る量も減りむし歯ができやすい状態になります。
寝る前(少なくとも1時間)の食事や、おやつ・夜食など(特に糖分のある菓子など)はできるだけ控えるようにしましょう。
鼻の通りの悪い方(鼻閉)は「口呼吸」となり、より口の中の状態が悪くなりやすいので、耳鼻科へ相談されることもむし歯や歯周病を防ぐうえで重要です。
歯並びについても口呼吸の影響は大きく、小さいころからずっと続いているようなら、開咬(奥歯を嚙んでいても上下の前歯が当たらない。前歯で噛み切れない)や出っ歯(上顎前突)を起こす可能性もあります。また、「口呼吸」があると呼吸器の病気(上気道炎)にもかかりやすく、コロナウィルスなどを含めたウィルス感染症にかかるリスクも高くなります。

味覚のおはなし【塩味編】

B級グルメの代表格とも言える、ラーメンや満腹系外食屋さんでは、
「こってり!しっかり!がっつり!」っていうのが 若い人たち(特に男性)に
好まれる傾向にありますね♪その対極にあるともいえるのが、薄味の代表、
上品な「京料理」です。それじゃあ、こってりは下品なの…?

それはともかくとして、「こってり」の濃い味が好きな人は塩味に鈍感。
ふだん塩分が少ない薄味で過ごしている人は、塩分少し濃くなっただけでわかるのに対して、
濃い味のものをよく食べる人は、ちょっと塩分が濃くなっても感じないそうです。
濃い味が好き→塩味を感じにくい→もっと濃い味の方が美味しい→塩分摂りすぎという
負のスパイラルになってしまうパターンが多く見られます…

また、夏よりも冬の方が人間は塩味を感じにくくなるそうなので、
冬に塩分をいつもより多く取りがちになり、
血圧が上昇する傾向のある人も多いとか。
高齢の方は唾液が少なくなるために塩分を感じにくくなるので、
特に注意が必要です!

塩分の摂りすぎは、高血圧・脳卒中・動脈硬化・腎臓病・
骨粗しょう症をはじめ、胃がんのリスクも高くなることは
よく知られています。

塩分濃度計など家にあれば、減塩に役に立ちますね。

むし歯はいつできるの

あるとき突然歯の表面に穴があいた事に驚いて、歯医者に来られる方がとても多いです。
では、いったい何時の間にむし歯になってしまったの??

ごく初期のむし歯は歯の表面が一部変色することから始まります。
これは表面の下の部分がちょっともろくなり始めた危険信号。この段階でよく歯を磨いて
清潔にしていれば、もとに戻ることも多いのですが、しばらく続くと表面からすぐ
下の部分がどんどんもろくなり、ある時堅いものをかんだりした時にぽっかり穴が開くのです!

むし歯の原因は、口の中の細菌が酸を出しておきることはよく知られています。
甘いものかどうかにかかわらず、食べる回数が多い、
食べる時間が長いと危険率アップです。
唾液の大きな働きとして「酸を薄くする力」があるので、
唾液があまり出なくなるとむし歯のリスクが増えます。
睡眠は体の休息時間、唾液の量も減るため、
寝ている間にむし歯が発生しやすいということになります。
夜寝る前に甘いものを食べたりして、あまり歯を磨かずに寝る、
これは最悪!

突然ですが、オリンピック村のはなし

オリンピック中継が始まれば、みんな夜更けまでテレビの前で釘付けになることも
多いと思います。開催期間中に選手たちが滞在するオリンピック村、なんだか
楽しそうで行ってみたい気分になりますね。
このオリンピック選手村の中には、レストラン・カフェをはじめ銀行、郵便局、
クリーニング屋さん、 宅急便屋さんなどさまざまな機関や設備があります。
それらに加えて選手たちが競技に専念してもらえるようにと、
健康管理のために臨時の診療所が開設されています。 救急科、内科、外科、整形外科、
眼科、皮膚科、精神内科、歯科、理学療法科…まるで総合病院のようです。
さてこのなかでいちばん患者さんが多いのは、何科でしょう??

答えは「歯科」だそうです。オリンピック選手は超人的な力を
発揮するために筋肉を極限まで使うので、食いしばるため歯に
かかるストレスはもの凄いです。
歯に不安を抱えていたり、少しでも歯が痛んだりしたら、
競技に集中することも難しく、記録を出すことにも
支障が出る可能性もあるでしょう。
「歯が命」と考えて、不安があれば積極的に
診てもらっているのかもしれませんね。