わたし達の食生活に
無くてはならない「歯」
無くなってしまってはじめてわかる
その「歯」の価値
大切 な「歯」をはじめ
「お口の中」について、
意外と知らなかった事を
楽しくお伝えできればと思います

これらは顎関節症につながる生活習慣です

【片方の手で頬杖を長時間つく】よくある日常光景だと思いますが、これは実は関節と筋肉で頭の骨からぶら下がっている下あごに強い負担をかけます。
頭の重さは数kg。これを支えるために筋肉や靱帯は疲労しますし、関節だけでなく歯並びにも影響を与えることがあります。
毎日強い力がかかるため、歯が口の中で移動して歯並びが悪くなってしまうこともあります。
それ以外でも片側で噛む癖や、パソコン作業などの机に向かって動かない仕事でも、モニターと目の位置の高さが合っていなかったり、猫背などの歪んだ姿勢だとなおさらです。
「ストレスを溜め込む」ことも、歯ぎしり・食いしばりを引き起こすため顎関節症につながることがあります。

最近スマホ首と言われるストレートネックも問題になってきていますが、これは、首を前かがみにした姿勢を長時間続けることにより、首や肩の凝り・上肢や手指のしびれ・頭痛などの症状をもたらしたりすることがあります。

これらの生活習慣があるかどうか、いちど自己チェックしてみてください。

たかがあくび、されどあくび

あくびをした拍子に「顎が痛い」「顎から音がする」「顎が開けにくい」こんな症状が出ている方は顎関節に異常が起きている可能性があります。
あくびをすると下顎は大きく動きますが、顎関節が正常な状態であれば、骨や関節円板という顎関節を構成する組織はスムーズに連動して動きます。
しかし、噛み合わせ・顎の位置にずれが生じたりすると顎の関節に負担がかかり「顎関節症」という顎だけではなくから全身にも影響するような症状が出る事も稀ではありません。ここでは、あくびと顎関節症の関係についてご説明します。

あくびってどんな状態?
あくびは「眠い時」「疲れている時」などの時に
自分の意志ではなく、
【口をいつもより大きく開けて伸びる、呼吸を
する】動作です。

突然大きく口を開けるので、顎や周囲の筋肉も
大きく動き、顎関節周辺に強い力をかけます。
あくびをしてから、最初に書いた症状が急に
出てきたら要注意です。
年齢的には中高年によく起きる症状です。

あくびをすると顎関節は大きく可動します。口を開ける時に、下あごの動きがスムーズになるような役割を果たしているのが「関節円板」といわれる線維性の組織で、しっかりと固定されているわけではないので不意に強い力が働くとずれてしまうことがあります。
日ごろから、歯ぎしりや強い噛みしめで顎関節に負担をかけ、顎周辺の筋肉が緊張している人では、関節円板を支える筋肉も緊張し、柔軟性が失われるのでずれやすい状態になっています。

また、顎の関節から「ゴキッ」「カクッ」など、関節円板が元の位置に戻ろうとしたときに異音がすることもあります。顎の捻じれやずれは顎関節だけでなく咀嚼筋群にも影響するため「顎の痛み」「頭の痛み」なども同時に起こることがあります。これらの症状の「頻度が多くなった」「痛みが強くなった」「頭痛・耳鳴りなど他の症状もでてきた」という場合には、顎関節症は確実に進行しています。重症になる前に専門医を受診することが必要です。
あくびをきっかけに、「顎の音」「口が開かない」「顎の痛み」という3つの症状がすべて現われるようであれば、要受診要治療です。

マウスピースのお話

熱戦に次ぐ熱戦で大いに盛り上がったパリオリンピックも終えてから久しいですね。
いろいろなスポーツがありますが、冬の代表的な屋外スポーツと言えばやはりラグビーですね。TV画面にアップされた選手の口もとにどうしても目がいってしまうのが歯科医師の性(さが)です。スポーツでのマウスピースの着用はもう常識となっています。
激しい格闘技である柔道、レスリングをはじめ、球技においても身体をぶつけ合うシーンの多いバスケットボールやサッカーなど、選手どうしのぶつかり合いや体の接触(というより激突)により、歯が折れたり欠けたりする可能性はとても大きいのです。

スポーツ選手は歯が命(芸能人も歯が命?)と言われていますが。極限まで筋肉を 動かす世界では、上下の歯を食いしばって力を発揮できないと、競り負けてしまい ます。 そのため、スポーツ選手にとっては、歯が折れたり欠けたりすることは選手生命を 脅かすことになってしまうのです。 マウスピースにも流行があるようで、パリオリンピックでは圧倒的に「白」が 人気だったように思います。 過去の大会においては、派手なブルーやレッドなどの マウスピースが多かったようですが、今回の大会でかなり傾向が変わってきました。
学校などにおいても、また少年少女スポーツクラブにおいても、
決して恥ずかしいことではないことを児童学童に説明して
いただいて、保護者や学校が、歯を保護するために
マウスピースを装着すること
を推奨していただきたいと
思っています。 歯科医師サイドからいいますと、
毎年自転車での転倒事故で前歯を折られる方がいらっしゃいます。
とてももったいないことなので、通学時自転車に乗る時には
マウスピースを付けることも歯へのダメージを考えると必要かなと考えています。